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ダイヤフラムポンプの違い

プランジャーポンプと
ダイヤフラムポンプの違い

目次

プランジャーポンプとダイヤフラムポンプは、どちらも液体を送り出すために使われる容積式ポンプですが、構造や得意な用途は大きく異なります。特に、高圧性能や液漏れ対策、対応できる液体には違いがあるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、プランジャーポンプの仕組みやメリット・デメリット、ダイヤフラムポンプとの違いをわかりやすく解説します。

プランジャーポンプとは

プランジャーポンプとは、プランジャー(棒状の部品)がシリンダー内を往復運動することで液体を吸い込み、押し出す容積式ポンプです。高い吐出圧力を発生させやすく、定量送液にも優れていることから、高圧が求められる設備や薬液注入設備などで広く使用されています。

プランジャーポンプの仕組み

プランジャーポンプは、プランジャーが前後に動くことでシリンダー内の容積を変化させ、液体を吸入・吐出します。

プランジャーが後退するとシリンダー内の圧力が下がり、吸込弁が開いて液体を吸い込みます。反対に、プランジャーが前進すると液体が圧縮され、吐出弁から送り出される仕組みです。

ピストンポンプと似ていますが、プランジャーポンプはプランジャーがシール部を往復する構造のため、高圧運転時でもシールへの負荷を抑えやすく、より高い圧力に対応しやすいという特徴があります。

プランジャーポンプの特徴

プランジャーポンプの最大の特徴は、超高圧での送液に対応できることです。高圧洗浄設備や薬液注入設備など、高い吐出圧力が求められる用途で多く採用されています。

また、1ストロークごとの吐出量が一定であるため定量送液にも優れています。流量を細かく調整しやすく、薬液や添加剤などを正確に供給したい設備にも適しています。

一方で、シールやパッキンなどの消耗部品は定期的な交換が必要です。また、液体の種類によっては摩耗が進みやすくなるため、搬送する液体に適した機種を選ぶことが重要です。

プランジャーポンプの主な用途

プランジャーポンプは、高い吐出圧力が必要な設備を中心に幅広く使用されています。

プランジャーポンプのメリット

プランジャーポンプは、超高圧での送液を得意とするポンプです。高い圧力でも安定した性能を維持しやすく、耐久性にも優れているため、高圧設備や産業用機械などで幅広く採用されています。ここでは、プランジャーポンプの主なメリットを紹介します。

超高圧で液体を送れる

プランジャーポンプ最大のメリットは、非常に高い吐出圧力を発生できることです。

高圧洗浄や水圧試験、逆浸透膜(RO)設備など、数十MPa以上の圧力が必要になる設備でも使用されており、超高圧送液が求められる分野では欠かせないポンプの一つです。

高圧条件でも安定した送液性能を発揮できることから、産業用設備を中心に広く利用されています。

高圧運転でも耐久性に優れている

プランジャーポンプは、高圧での連続運転を想定した構造になっています。プランジャーがシール部を往復する構造のため、ピストンポンプと比べてシール部への負荷を抑えやすく、高圧条件でも安定した性能を維持しやすいことが特徴です。

吐出量を調整しやすい

プランジャーポンプは、運転速度を調整することで吐出量をコントロールしやすいというメリットがあります。必要な流量に合わせて運転しやすく、定量供給が求められる設備や、生産ラインへの液体供給などにも活用されています。

プランジャーポンプのデメリット

プランジャーポンプは超高圧送液に優れたポンプですが、すべての用途に適しているわけではありません。ここでは、プランジャーポンプを導入する前に知っておきたい主なデメリットを紹介します。

シールやパッキンの定期交換が必要

プランジャーポンプは、液漏れを防ぐためにシールやパッキンを使用しています。これらの部品は運転時間とともに摩耗するため、性能を維持するには定期的な点検と交換が欠かせません。

特に高圧で長時間運転する設備では、消耗部品の状態を定期的に確認し、計画的にメンテナンスを行うことが重要です。

液漏れ対策が必要になる

プランジャーポンプは、プランジャーがシール部を通過する構造のため、シールが劣化すると液漏れが発生するおそれがあります。水などを扱う設備では大きな問題にならない場合もありますが、薬液や腐食性液体などを搬送する場合は、安全面や作業環境への配慮が欠かせません。

液漏れをできるだけ防ぎたい現場では、接液部をダイヤフラムで密閉したダイヤフラムポンプが選ばれるケースも多くあります。

スラリーや固形物を含む
液体の移送には向かない

プランジャーポンプは、高圧送液には優れていますが、固形物やスラリーを多く含む液体の送液はあまり得意ではありません。異物がシール部やバルブに負荷をかけ、摩耗や故障の原因になるためです。そのため、排水処理設備や汚泥搬送など固形物を含む液体を扱う用途では、ダイヤフラムポンプのほうが適しています。

搬送する液体の性質を考慮してポンプを選ぶことが大切です。

用途に合わせて
ポンプを選ぶことが重要

プランジャーポンプは、超高圧送液が必要な設備では非常に優れた性能を発揮します。一方で、液漏れ対策を重視する場合や、薬液・腐食性液体・スラリーなどを搬送する場合は、ダイヤフラムポンプのほうが適しています。

どちらが優れているということではなく、それぞれ得意とする用途が異なります。

プランジャーポンプと
ダイヤフラムポンプの違い

プランジャーポンプとダイヤフラムポンプは、どちらも容積式ポンプですが、構造や得意な用途は大きく異なります。プランジャーポンプは超高圧での送液を得意とし、高圧洗浄設備や水圧試験装置などで広く使用されています。一方、ダイヤフラムポンプは液漏れを抑えやすく、薬液やスラリーなど幅広い液体を安全に搬送できることが特徴です。

ピストンポンプとダイヤフラムポンプの違い・比較表

構造の違い

プランジャーポンプは、プランジャーがシリンダー内を往復することで液体を送り出します。高圧運転を前提とした構造になっており、超高圧でも安定した送液性能を発揮します。

一方、ダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム(膜)の変形によって液体を吸入・吐出する仕組みです。液体はダイヤフラムによって駆動部と隔離されているため、薬液や腐食性液体なども搬送しやすいという特徴があります。

高圧性能の違い

高圧性能を重視する場合は、プランジャーポンプが適しています。超高圧で液体を送り出せるため、高圧洗浄設備や水圧試験装置、逆浸透膜(RO)設備など、高い圧力が必要な用途で多く採用されています。

一方、ダイヤフラムポンプも十分な吐出圧力を発揮できますが、超高圧用途よりも、薬液やスラリーを安全に搬送する用途で強みを発揮します。

液漏れ対策の違い

プランジャーポンプは、シールやパッキンによって液漏れを防ぐ構造のため、部品の摩耗に応じた交換が必要です。一方、ダイヤフラムポンプは接液部がダイヤフラムで密閉されているため、構造上、液漏れが発生しにくい設計です。

液漏れをできるだけ防ぎたい場合は、ダイヤフラムポンプが適しています。薬液や有害物質などを扱う設備では、この違いがポンプ選びの大きなポイントになります。

メンテナンス性の違い

プランジャーポンプは、高圧性能に優れる反面、シールやパッキンなどの消耗部品を定期的に交換する必要があります。

ダイヤフラムポンプもダイヤフラムやボールバルブなどの交換は必要ですが、液漏れ対策に関わるシール構造が少ないため、メンテナンスの負担を抑えやすいことがメリットです。

対応できる液体の違い

対応できる液体にも大きな違いがあります。プランジャーポンプは、水や油など比較的きれいな液体を高圧で送り出す用途に適しています。

一方、ダイヤフラムポンプは、薬液や腐食性液体、スラリー、高粘度液など、取り扱いが難しい液体にも対応可能。そのため、化学工場や食品工場、水処理設備、排水処理施設など、幅広い業界で採用されています。

ダイヤフラムポンプが
おすすめなのはこんなケース

超高圧で液体を送り出す設備では、プランジャーポンプが適しています。一方で、薬液やスラリーを安全に搬送したい場合や、液漏れ対策、メンテナンス性を重視する場合は、ダイヤフラムポンプがおすすめです。

ダイヤフラムポンプ選びで
迷ったら専門メーカーへ相談を

ダイヤフラムポンプは、搬送する液体や使用環境によって最適な機種が異なります。

液体の種類や粘度、流量、吐出圧力、設置環境を考慮せずに選定すると、本来の性能を十分に発揮できないだけでなく、故障や部品の早期摩耗につながることもあります。

そのため、導入前には専門メーカーへ相談し、用途に合った機種を選ぶことが大切です。

まとめ

プランジャーポンプは、超高圧で液体を送り出せることが最大の強みです。高圧洗浄設備や水圧試験装置など、高い圧力が必要な用途では優れた性能を発揮します。一方で、薬液やスラリーの搬送、液漏れ対策、メンテナンス性を重視する現場では、ダイヤフラムポンプが適しています。

ポンプ選びでは、圧力だけで判断するのではなく、搬送する液体や使用環境も含めて検討することが重要です。

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