GRACOはアメリカで設立された流体ハンドリングシステム、塗装機器のリーディングカンパニーです。製品は、車体潤滑のほか、さまざまな種類の液体、粘土性のある材料の移送や圧送、軽量、制御、軽量供給、塗装、霧化などに活用されています。
ダイヤフラムポンプにおいては、電気駆動式の工業用・サニタリー用を製造しており、従来の電動ポンプの概念を変える画期的な電動モーターを採用しています。
GRACOのダイヤフラムポンプが高粘度流体や高圧条件下で安定した移送を実現できる背景には、エアバルブ効率の高さと堅牢なポンプ構造があります。特にエア駆動式のHuskyシリーズでは、スタールフリー設計のエアバルブを採用しており、切り替えロスを抑えながら確実にダイヤフラムを駆動します。
この高効率なエア制御により、粘度の高い流体でもダイヤフラムのストロークが安定しやすく、吸込み不足や吐出量のばらつきを抑えることが可能です。結果として、グリース、インク、接着剤、スラリーなど、流動抵抗の大きい液体でも連続した移送が行えます。
また、ポンプ本体やセンターセクションは一体成形や肉厚設計が採用されており、圧力変動や繰り返し負荷に対して高い耐久性を発揮します。これにより、高圧条件下でも部品の変形やリークが起こりにくく、長期運転を前提とした設備にも組み込みやすい構造となっています。
さらに、GRACOではダイヤフラムやボール、シールといった消耗部品の材質選択肢を豊富に用意しており、流体の粘度や圧力条件に応じた最適な組み合わせが可能です。これらの設計思想が、高粘度・高圧という厳しい条件下でも安定した性能を維持できる理由となっています。
従来の消費電力を最大80%削減する電気駆動式のダイヤフラムポンプを提供しています。圧縮空気は一切使用せず、自吸式で締切運転が可能であるほか、一定条件下では、空運転も可能であるなど、エア駆動の特徴も併せ持っています。
容易な電源接続により、ポンプで流量や圧力を制御することができ、I/O制御でリモート操作も可能。また、固形物や研磨性物質を含む液体の移送にも対応しており、防爆モデルも用意しています。
一般的なエア駆動式ダイヤフラムポンプ(AODD)は、機種や運転条件によってはエア消費量が大きくなりやすく、コンプレッサーの稼働時間増加や電力使用量の増大につながるケースがあります。例えば、同社のHuskyシリーズでは、サイズや仕様によって20~60scfmを超えるエア消費が発生することもあり、連続運転や高頻度運転ではランニングコストへの影響を考慮する必要があります。
一方、QUANTMに代表されるGRACOの電動ダブルダイアフラムポンプ(EODD)は、エアを使用しない構造のため、圧縮空気に起因するエネルギーロスを回避できます。その結果、エア駆動式と比較して消費エネルギーを抑えやすく、長時間運転や定常運転が多い現場では、ランニングコスト低減につながる可能性があります。
ただし、エア駆動式は設備構成が簡素で、防爆エリアや可燃性液体の移送に適するなどの利点もあります。そのため、GRACOでは用途や運転条件に応じて、エア駆動式と電気駆動式を使い分ける選択肢を用意しており、初期コスト・安全性・運用コストのバランスを踏まえた選定が重要となります。
費用対効果が高く、クリーンで環境にも配慮された工業用モデルは、低騒音でユーザーの誰もが簡単にメンテナンスできるように設計されています。また、材質や仕様は用途に応じて柔軟に構成することが可能であるため、幅広いアプリケーションに対応することが可能です。
サニタリーモデルは、操作、保守、洗浄が容易な設計となっており、メンテナンスの手間や費用を抑えることが可能。また、工業用と同様に用途によって選ぶことができます。
GRACOは、品質が高いと同時に質の高いカスタマーサービスを提供しています。世界100カ国以上におよそ3,300以上のベンダーを展開しており、導入後のサポート体制が充実していることも強みです。
ユーザーチームに現地での研修や質の高い製品サポートを提供しているほか、業種別で検索できるサービスセンターを設置しています。
簡単な現場配線による電気駆動式のダイヤフラムポンプを製造しており、従来の電動モーターとは異なるエア駆動の特長も兼ね備えた製品を提供。また、エンジニアリング技術の高さ、および細部まで徹底した生産プロセスにより、高品質で耐久性の高い製品にこだわりがあります。
「用途によって材質や仕様にこだわりたい」「充実したサポートが必要」「コスパを追求したい」という企業におすすめです。
このサイトでは、安心して使い続けられるダイヤフラムポンプの選び方、おすすめのメーカーや製品について紹介しているので、参考にしてみてください。

スタールフリー空気バルブと一体成形センターセクションを持つ Husky 1050 は、189 L/min を搬送しつつ最大 0.86 MPa まで対応。樹脂製モデルは導電タイプも選択でき、低騒音(78 dBa)と 67 scfm の低いエア消費で塗料循環・ケミカル移送に適しています。
| 接続口径 | 1 インチ ANSI/DIN フランジ |
|---|---|
| 最大吐出流量 | 189 L/min |
| 最高吐出圧力 | 0.86 MPa |
| 供給エアー圧力 | 0.14 ~ 0.86 MPa |
| 供給エアー消費量 | 67 scfm (≈1.9 m³/min) |
| ダイアフラム液温範囲 | 記載なし |
| ケーシング材質 | ポリプロピレン |
| 主要ダイアフラム材質 | PTFE/EPDM |

61 L/min 対応の Husky 716 は、30 ~ 100 psi 駆動で最大 0.7 MPa を実現。アルミまたはステンレスボディを選択でき、28 scfm の省エア設計。外部コントローラポート付きで自動化設備にも組込みやすく、食品・印刷・潤滑油ラインの小流量移送で採用例が増えています。
| 接続口径 | 3/4 インチ NPT/BSPT |
|---|---|
| 最大吐出流量 | 61 L/min |
| 最高吐出圧力 | 0.7 MPa |
| 供給エアー圧力 | 0.21 ~ 0.7 MPa |
| 供給エアー消費量 | 28 scfm (≈0.67 m³/min) |
| ダイアフラム液温範囲 | ~82 °C |
| ケーシング材質 | アルミまたはステンレス |
| 主要ダイアフラム材質 | PTFE/EPDM ほか |
公式HPに事例の記載がありませんでした。

QUANTMは、エネルギー効率と持続可能性を重視した電動ダブルダイアフラムポンプ(EODD)シリーズです。従来のエア駆動式に比べて最大80%のエネルギー削減が可能で、設備の省エネ化・CO₂削減にも貢献。GRACO独自のXTモーターとスマート制御技術により、従来の空気駆動式ポンプに比べて静音性に優れており、軽量で設置も容易です。
また、電動でありながらエア駆動式のような自吸性・ドライ運転対応性も兼ね備えています。製品バリエーションとしては、1インチモデルの「QUANTM i30」、1.5インチモデルの「i80」、2インチ対応でフラップバルブ付きの固形物対応型「i120」や「i120LP」などがあり、それぞれの現場に応じた選択が可能です。

QUANTMシリーズには、食品・医薬品・化粧品といった衛生管理が求められる分野に特化したサニタリーモデルも展開されています。低粘度から中粘度、さらには最大2.5インチの粒子を含む原料まで幅広い材料に対応可能です。
接液部にはFDA準拠のSUS316LやPTFEなどの素材を使用し、CIP(定置洗浄)や分解洗浄にも適した構造を採用。軽量・コンパクトで設置しやすく、メンテナンスも容易です。
ラインナップには、食品グレード用、高衛生仕様、製薬向け、3A認証対応、大粒子対応など、さまざまな選択肢が揃っており、現場の要件に合わせた柔軟に選定できます。

GRACOの代表的なエア駆動式ダイヤフラムポンプシリーズです。汎用モデルから高耐久モデルまで豊富なバリエーションを展開しています。
サイズ展開は1/4インチから3インチまで豊富で、最大吐出量は1135L/分に達します。接液部材質にはポリプロピレン、PVDF、ステンレス、ハステロイなどが選べるため、腐食性や研磨性の高い液体にも対応可能。化学薬品・インク・接着剤・油類・スラリーなど幅広い流体を移送できます。
エアバルブは中間停止のない低脈動設計で、スムーズな切り替えと高効率を実現。外部からの点検・交換が可能な構造と、部品点数の少なさによるメンテナンス性の高さも魅力です。

腐食性や研磨性の高い液体の移送に特化したエア駆動式ダイアフラムポンプです。金属非使用・フッ素樹脂製(PTFE/PVDF)を採用した完全非金属モデルで、高純度薬品・腐食性化学薬品の搬送に適しています。
接液部はすべて樹脂構成で、金属のイオン汚染や腐食リスクを排除。製薬・半導体・電子材料分野など、極めて高いケミカル耐性が求められる現場で活用されています。また、クリーンルーム対応にも適しており、静電気対策や導電仕様モデルも用意されています。

SaniForceシリーズは、食品・パーソナルケア・製薬分野に向けたサニタリー設計のエア駆動式ダイアフラムポンプです。
設計の柔軟性と広範な吐出量対応力が魅力で、固定スタンド型やスタンド回転式など、設置形式も用途に応じて選定可能。ポンプは360度回転可能な構造を持ち、残液の排出が容易で、洗浄や消毒作業の効率を高めています。
接液部はすべてFDA準拠で、最大946L/分(250gpm)の吐出量に対応。製薬グレード、3A認証モデル、大粒径対応、食品グレード、ハイサニタリー仕様など、多彩なラインナップがあります。
| 社名 | Graco Inc.(グラコ株式会社) |
|---|---|
| 所在地 | 88-11th Avenue Northeast Minneapolis, MN 55413 U.S.A(グラコ株式会社:神奈川県横浜市都筑区早渕1-27-12) |
| 営業時間・定休日 | 公式HPに記載なし |
| 電話番号 | +1-612-623-6000(グラコ株式会社:045-593-7300) |
| 公式HP | https://www.graco.com/jp/ja.html |
GRACO の Husky シリーズは空気駆動ながら低脈動を実現し、部品点数が少ないセンターセクションで保守が簡単。樹脂・金属・導電仕様をそろえ、工業用からサニタリーまで幅広いラインアップで世界 70 ヶ国以上に展開しています。
ダイヤフラムポンプは防爆エリア・半導体製造・医薬・研究など目的ごとに最適機種が異なるため、流量・圧力・材質を比較しながら選定することが重要です。ページ下部の「海外メーカー3製品」の比較も参考に、用途別に最適なダイヤフラムポンプを検討してみてください。
画像引用元:ジャパンマシナリー公式HP
(https://www.jmc.asia/products/wilden/)
画像引用元:ジャパンマシナリー公式HP
(https://www.jmc.asia/products/almatec-futur/)
画像引用元:ジャパンマシナリー公式HP
(https://www.jmc.asia/products/quattroflow/)
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