ここでは、トーマス(インガソールランド)の提供するダイヤフラムポンプについて、特徴や事例などをまとめています。

インガソールランド社のブランドの1つであるトーマスでは、6種類のダイヤフラム式液体ポンプを提供しています。ダイヤフラムポンプの製品づくりに関して、少ないエネルギーで液体搬送が可能となるよう設計しています。スムーズな搬送によって機器の故障などのリスクを最小限に抑えられるように設計。また、液体モデルのほかに気液混合モデルも用意しているため、企業のニーズに合わせて適切に選ぶこともできるでしょう。
高流量の要件によって効率を意識したヘッド構成を用意しているのも、トーマスのダイアフラムポンプの特徴です。具体的に、広く使用されるブラシDCモーターや、ブラシレスDCモーターなどを選択することができます。また、使用する液体の種類に合わせて、FFKMやEPDM、PTFEなどの接液部を選択できます。導入するポンプのヘッド構成などこだわりたい場合は相談してみてもよいでしょう。
トーマスの提供する液体ダイアフラムポンプは、システムのタイムラグやダウンタイムなどのリスクを押さえて搬送できます。スムーズかつ均一性も高い製品づくりを心がけており、インクジェットプリンターや医療用体外診断装置などに使用されることもあります。
また、創業以来60年以上の実績を持っているので、製品導入前の相談はもちろん、導入後のアフターフォローも任せたいと考えている企業にも向いている会社といえます。

6410 シリーズはブラシレス DC/DC モーターを選択できる小型ダイヤフラムポンプで、液体容量 850 mL/min・最高圧力 1000 mbar(0.10 MPa)を実現します。共振ダイヤフラム技術により脈動を最小化し、インクジェットや IVD 分析装置で求められる滑らかな連続流を供給します。耐薬品グレード材質と密閉ベアリング構造が長寿命を保証し、-300 mbar の自吸真空性能でタンク残液を確実に引き上げます。
| 接続口径 | 記載なし |
|---|---|
| 最大吐出流量 | 0.85 L/min |
| 最高吐出圧力 | 0.10 MPa |
| 真空到達圧力 | –0.30 MPa(–300 mbar) |
| 供給エアー圧力 | 適用外(電動) |
| 供給エアー消費量 | 適用外 |
| ダイアフラム液温範囲 | 記載なし |
| ケーシング材質 | PPS ほか |
| 主要ダイアフラム材質 | PTFE |

6313 シリーズは最大 500 mL/min の液体移送と 2300 mL/min のガスブローに対応するハイブリッドモデルです。リニアに応答する流量–圧力特性と最適化バルブシステムが混相流でも安定性能を発揮し、-700 mbar の強力な吸引能力で凝縮水除去やインク供給ラインに利用されています。腐食・摩耗媒質でも高耐久を示す設計で、OEM 装置へのカスタムモジュール供給が可能です。
| 接続口径 | 記載なし |
|---|---|
| 最大吐出流量 | 0.50 L/min |
| 最高吐出圧力 | 0.10 MPa |
| 真空到達圧力 | –0.70 MPa(–700 mbar) |
| 供給エアー圧力 | 適用外(電動) |
| 供給エアー消費量 | 適用外 |
| ダイアフラム液温範囲 | 記載なし |
| ケーシング材質 | PPS ほか |
| 主要ダイアフラム材質 | PTFE/EPDM など |
公式HPに事例の記載がありませんでした。
トーマスの液体ダイアフラムポンプは、柔軟なダイアフラムの往復運動によって液体を搬送する、オイルレス構造の容積式ポンプです。潤滑油を使用しないためクリーンで、腐食性や摩耗性のある液体にも対応できます。
ラインナップは流量180mL/minから1,800mL/minまでをカバーし、最大圧力は4bar(約0.4MPa)に対応。どのモデルも、滑らかで脈動の少ない送液が特長です。静音性と長寿命を両立した設計により、医療機器や分析装置、印刷機器など、精密な流量制御が求められる分野で広く採用されています。

1210シリーズは、毎分180mLまでの流量に対応する小型タイプのダイアフラムポンプです。最大吐出圧力は約1,000mbar(14.5psi)、真空度は−600mbarまで対応します。
自吸式のため気液混合の吸引も可能で、電圧によって流量をリニアに制御できます。静音性と安定性を兼ね備えており、インクジェットプリンターや分析・医療機器、燃料電池関連システムなど、小規模な液体制御用途に適しています。

6311シリーズは、中圧域での送液に対応するモデルです。毎分約250mLの送液が可能で、最大吐出圧力は約4,000mbar、真空度は−300mbarまで対応します。
圧力に応じてリニアな流量制御が行え、腐食性や摩耗性のある液体にも使用できます。高圧運転時にも安定した性能を維持できるよう、構成部品を最適化しており、連続式インクジェット(CIJ)や体外診断装置など、精密な流量管理が求められる分野で活用されています。

6323シリーズは、液体とガスが混在する環境での送液に適したモデルです。液体では毎分1.5L、ガスでは最大5Lまでの流量に対応し、真空度は−700mbar、圧力は約1barの範囲で動作します。
ガスと液体の混合物に対応するバルブシステムを採用し、優れた吸引性能を実現しています。耐腐食性・耐摩耗性に優れた構造で、医療機器や分析装置に加え、凝縮液の除去などの工業用途にも幅広く使用されています。

6420シリーズは、毎分約1.8Lの流量に対応する中〜高流量タイプのモデルです。液体を気泡や脈動を抑えて搬送できるため、安定した連続流が求められる工程に適しています。
腐食性や摩耗性のある液体にも対応できる構造で、静粛性と高効率性を両立しています。連続式およびドロップオンデマンド型インクジェット印刷装置、体外診断装置などに使用され、安定した連続送液を必要とする幅広い用途に対応します。

LMFシリーズは、ソレノイドによるリニア駆動方式を採用した液体ポンプで、連続運転に適した構造です。最大流量は毎分300mL、最大圧力は900mbar、最大真空度は−300mbarに対応します。
小型・オイルレス・自吸式の設計で、低消費電力と静音性を両立しています。コンパクトなサイズで装置への組み込みが容易なうえ、長寿命でメンテナンスの手間も少ないため、研究用機器や医療機器、燃料電池などの小型システムに適しています。
| 社名 | インガソール・ランド株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市港北区新横浜2-6-1 アーバス新横浜4F |
| 営業時間・定休日 | 公式HPに記載なし |
| 電話番号 | 045-534-8263 |
| 公式HP | https://www.thomaspumps.com/ja-jp/liquid-diaphragm-pumps |
トーマスの 6410 ・6313 シリーズは、小型・軽量かつシールレス構造でクリーン送液と優れた吸引性能を両立します。脈動低減技術によりインクジェット印刷や IVD 分析など精密機器で定評があり、多彩なモーターオプションと薬液耐性材質で装置に合わせたカスタマイズが容易です。
ダイヤフラムポンプは防爆エリア・半導体製造・医薬・研究など目的ごとに最適機種が異なるため、流量・圧力・材質を比較しながら選定することが重要です。ページ下部の「海外メーカー3製品」の比較も参考に、用途別に最適なダイヤフラムポンプを検討してみてください。
画像引用元:ジャパンマシナリー公式HP
(https://www.jmc.asia/products/wilden/)
画像引用元:ジャパンマシナリー公式HP
(https://www.jmc.asia/products/almatec-futur/)
画像引用元:ジャパンマシナリー公式HP
(https://www.jmc.asia/products/quattroflow/)
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